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SaaS・PaaS・IaaSの具体例を徹底解説!使い分けの目安付き

2025.12.22
SaaS・PaaS・IaaSの具体例を徹底解説!使い分けの目安付き

クラウドサービスを調べると、必ずといっていいほど登場するのが「SaaS・PaaS・IaaS」という3つの言葉です。

近年は企業のDX推進やリモートワークの普及によって、これらのクラウドモデルを活用する機会が一気に増えています。

ただ、名前や概要はなんとなく知っていても、実際にどんなサービスが該当するのか、どの場面で使い分ければいいのかがわかりづらいと感じる方も多いはずです。

本記事では、非エンジニアの方でも理解しやすいように、SaaS・PaaS・IaaSの具体例をカテゴリ別にわかりやすく紹介します。

身近なサービスを例に挙げながら、3つの違い、選び方、使い分けのポイントまで丁寧にまとめていますので、クラウドサービスの導入や検討を進めたい方はぜひ参考にしてください。

またもし、いま新規獲得がうまく行っておらず新規の営業チャネルを探しているという場合にはぜひ、biztreeをご検討ください。

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SaaS・PaaS・IaaSの違いがわかる例え

SaaS・PaaS・IaaSの違いは、「土地と建物」に例えると直感的に理解できます。

  • SaaS=完成した建物をそのまま借りて使う
  • PaaS=建物の土台・骨組みだけ整った状態で、用途に合わせて内装を作る
  • IaaS=更地を借りて、建物の設計からすべて自由に決める

このように、SaaSほど「完成品に近い」サービスで、IaaSほど「自由度が高く、自分で作る部分が多い」という関係になっています。

目的に応じて、必要な自由度と手軽さを選ぶことがクラウドサービス選びのポイントです。

SaaSの具体例を解説

SaaSは「インストール不要で、すぐに使えるWebサービス」のようなイメージです。

メール、チャット、オンライン会議、ファイル管理など、身近な業務ツールの多くがSaaSに該当します。

ここでは、SaaSの具体例を解説します。

SaaSでできること

SaaSは、企業・個人がインターネット経由で利用できる「完成済みのソフトウェア」です。

ユーザー側はサーバー管理やアップデート作業をする必要がなく、ログインするだけですぐ利用できます。

代表的な機能は以下の通りです。

  • コミュニケーション(チャット、メール、ビデオ会議)
  • プロジェクト管理(進捗管理、タスク共有)
  • 営業・CRM(顧客管理、自動メール配信)
  • 会計・経理(仕訳、請求書作成)
  • ストレージ管理(ファイル共有・バックアップ)

特に、初期費用を抑えて効率化したい中小企業や個人事業主に強い味方になるのがSaaSです。

SaaSの具体的なサービス例①コミュニケーション

サービス名特徴
Slack社内外で利用できるチャットツール。チャンネル機能で会話を整理しやすい。
Chatwork日本企業に人気。タスク管理とチャットが一体化。
Microsoft TeamsOfficeアプリと深く連携できる。会議・チャットを一元管理。
Discord音声通話に強く、コミュニティ運用にも利用される。
LINE WORKSLINEの操作感でビジネスチャットが使える。現場職とも相性が良い。

コミュニケーション系SaaSは、メールよりも素早く情報共有でき、チーム内のやり取りをスムーズにしてくれるのが大きな特徴です。

チャットや通話、ファイル共有をひとつのツールで完結できるため、業務の無駄を減らし、生産性向上にも直結します。

リモートワーク環境でも円滑なコミュニケーションを支え、チームワークを強化する役割を果たします。

SaaSの具体的なサービス例②オンライン会議

サービス名特徴
Zoom高画質・高音質で安定した通話が可能。大規模ウェビナーにも対応。
Google MeetGoogleアカウントだけで利用可能。カレンダー連携が便利。
Microsoft Teams(会議機能)Office365ユーザーに最適。資料共有がスムーズ。
Skype個人利用からビジネスまで対応。長く利用されている安定サービス。

オンライン会議SaaSは、場所に縛られずに打ち合わせや商談を実施できるため、リモートワークにおけるコミュニケーション効率を大きく向上させます。

移動にかかる時間や交通費を削減できるだけでなく、資料共有や録画といった機能も備えており、オンラインを前提とした働き方には欠かせないツールです。

社内外のやり取りをスムーズにし、結果として業務全体の生産性向上にも寄与します。

SaaSの具体的なサービス例③プロジェクト管理

サービス名特徴
Backlog日本企業に強い人気。課題管理・ガントチャートが使いやすい。
Trello直感的なカード式操作。タスク管理を簡単に始められる。
Asanaチームのタスク管理に特化。自動化機能も豊富。
Notionメモ・データベース・タスクが一体化。オールインワン管理が可能。

プロジェクト管理SaaSは、タスクや進捗を一元化できるため、チーム全体の状況を把握しやすく、作業の抜け漏れを防ぐのに非常に効果的です。

メンバー間で情報を共有しやすく、リモート環境でもスムーズに協力し合える体制を作れます。

プロジェクトの効率化や品質向上にも直結する便利なツールです。

SaaSの具体的なサービス例④営業・顧客管理

サービス名特徴
Salesforce世界シェアNo.1のCRM。高度なカスタマイズが可能。
HubSpot CRM無料プランが充実。マーケティング機能とも連携しやすい。
Zoho CRMコスパの良いCRM。中小企業に導入されやすい。
Senses日本企業向けの営業支援。案件情報を見える化しやすい。
FreshsalesAI機能でリード管理を効率化。UIがシンプルで使いやすい。

営業・顧客管理SaaSは、見込み客や商談情報を一元的に管理し、営業活動の効率化と成果の最大化を支援するツールです。

顧客ごとの対応履歴や抱えている課題を可視化できるため、適切なタイミングで最適なアプローチを行いやすくなり、属人化しがちな営業をチーム全体の力へと引き上げられます。

売上拡大につながる営業プロセスを、手軽かつ継続的に改善できる点も大きなメリットです。

SaaSの具体的なサービス例⑤その他

サービス名分類特徴
freee会計中小企業・個人に人気。確定申告や請求書作成が簡単。
マネーフォワードクラウド会計銀行・クレカ連携が強力。自動仕訳で工数削減。
kintone業務アプリノーコードで社内システムを作れる。多業務に対応。
KING OF TIME勤怠管理打刻・シフト管理をクラウド化し、人事労務を効率化。
Google Drive / Dropboxストレージファイル共有・バックアップが容易。チーム利用に最適。

このように、SaaSは業務全体をカバーするほど多岐にわたります。

「必要な機能だけを、必要な期間だけ利用できる」柔軟性が大きな魅力です。

SaaSが最適なケース

以下のようなケースではSaaSがもっとも適した選択肢になります。

  • 初期費用を抑えて、すぐにツールを導入したい場合
    → インストールなしで即利用でき、月額課金で始めやすい。
  • IT担当者が少なく、管理コストを減らしたい場合
    → サーバー管理・アップデートはすべてサービス提供側に任せられる。
  • テレワークなど複数拠点で同じツールを使いたい場合
    → クラウド型なのでどこからでもアクセス可能。
  • 小規模〜中規模の組織で業務効率化をしたい場合
    → チャット、会議、タスク管理、会計など必要な機能が手軽に揃う。
  • 事業の成長に合わせて柔軟に機能を追加したい場合
    → 多くのSaaSは外部ツール連携が強く、拡張性が高い。

SaaSは、導入の手軽さと即効性が求められる場面に最適です。

インストール不要で、ログインするだけですぐに使えるため、ツール導入にかかる時間とコストを大幅に抑えることができます。

また、サーバー保守やアップデートといった運用作業をすべてサービス側に任せられる点も大きなメリットです。

リモートワーク環境や複数拠点での共同作業にも強く、業務効率化をスピーディに進めたい企業に向いています。

また業務効率化の一環でもし営業の効率化、加速をご検討の場合にはぜひbiztreeをご検討ください。

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PaaSの具体例を解説

PaaS(Platform as a Service)は、アプリケーション開発に必要な実行環境や基盤をクラウド上で提供するサービスです。

サーバーの構築やネットワーク設定といった煩雑な作業を省けるため、開発者はアプリケーションの機能開発に専念できます。

完成済みのサービスを利用するSaaSと、インフラを一から用意するIaaSの中間に位置づけられ、柔軟性と手軽さのバランスに優れている点がPaaSの特徴です。

PaaSでできること

PaaSは、アプリケーションを開発・テスト・運用するための環境をまとめて提供します。

具体的にPaaSでできることをまとめると以下の通りです。

  • アプリ開発に必要な環境をすぐに利用できる
    → サーバー構築やデータベース設定を自分で行う必要がない。
  • 開発言語・フレームワークがあらかじめ用意されている
    → Node.js、Python、Rubyなどの開発環境がワンクリックで使える。
  • スケーリング(アクセス増への対応)が自動化されている
    → システム負荷に応じてインフラを調整してくれる。
  • アプリのデプロイ(公開)が簡単
    → コードをアップロードするだけで公開できる。
  • 開発者同士の共同作業を効率化できる
    → バージョン管理、ログ管理などがプラットフォームに統合されている。

要するに、PaaSは「面倒なインフラ管理を省き、アプリ開発に集中したい人のためのサービス」です。

PaaSの具体的なサービス例

サービス名特徴
Herokuアプリをアップロードするだけで公開できる初心者向けPaaS。多くの言語に対応。
Google App Engine(GAE)Googleのインフラを活用できる。自動スケール機能が強力。
Microsoft Azure App Service.NET、Java、Node.jsなど幅広い言語に対応。企業利用が多い。
AWS Elastic BeanstalkAWS環境で簡単にアプリを構築・デプロイできるPaaS。細かい設定も可能。
Firebaseモバイルアプリ開発に強い。認証・データベース・通知機能をまとめて提供。

PaaSは、アプリ開発に必要な環境や機能が一式そろっているため、開発者はインフラ構築に時間をかけずにサービスづくりへ集中できるのが大きなメリットです。

サーバー設定やスケーリングを自動で任せられるため、少人数のチームでもスピーディに開発を進められます。

「クラウドでアプリを動かすための便利セット」として、多くの企業やスタートアップに利用されています。

PaaSが最適なケース

以下のようなシチュエーションでは、PaaSがベストな選択肢になります。

ケース理由・ポイント
アプリ開発をスピード重視で進めたいときサーバー環境の準備が不要になり、開発開始までのリードタイムを大幅に短縮できる。プロトタイプを素早く形にしたい場合に特に有効。
インフラ管理の知識が少ない・担当者がいない場合OS更新やセキュリティパッチの適用、ネットワーク設定などをPaaS側が自動で対応。専門知識がなくても堅牢な環境を構築できる。
複数の開発者で効率的に共同作業したいときデプロイ・ログ・バージョン管理などが統合され、チーム全体で同じ環境を使えるため、開発効率と品質が大きく向上する。
急なアクセス増に自動で対応したい場合負荷に応じた自動スケーリングが標準で備わっており、サービスの停止リスクを最小化できる。運用負担も軽減される。
スタートアップや小規模開発でコストを抑えたい場合必要な機能だけを利用できるため、初期投資を抑えながら開発可能。スモールスタートにも適している。

PaaSは、インフラ環境を整える手間を限りなく減らし、開発そのものに集中したいチームに最適なクラウドモデルです。

サーバー管理・セキュリティ・スケーリングといった運用面をプラットフォーム側が担ってくれるため、少人数チームでも品質の高いアプリを素早く構築できます。

特にスタートアップや新規事業の立ち上げなど、スピードと柔軟性が求められる場面で高い効果を発揮します。

IaaSの具体例を解説

IaaS(Infrastructure as a Service)は、アプリケーションやサービスを稼働させるために必要なサーバー、ネットワーク、ストレージといったインフラ一式をクラウド上で提供するサービスです。

クラウドサービスの中でも自由度が最も高く、構成やスペックを用途に応じてユーザー自身で柔軟にカスタマイズできます。

完成されたサービスを利用するSaaS、開発の土台を提供するPaaSに対し、IaaSはインフラをゼロから構築するための基盤を提供する位置づけで、設計の裁量を重視したいケースに適しています。

IaaSでできること

IaaSが提供するのは、アプリやWebサービスを動かすための基盤そのものです。

具体的には、以下のようなことができます。

  • サーバー・ストレージ・ネットワークを自由に構築できる
    → マシンスペック、容量、OSなどを細かく選べる。
  • 大規模サービスにも耐えられる作りにできる
    → 高トラフィック・大量データなどに対応しやすい。
  • 必要に応じてリソースを増減できる
    → CPU、メモリ、ストレージを後から調整可能。
  • オンプレミス(自社サーバー)と同じような自由度がある
    → ただし物理管理ではなくクラウドで利用できる。
  • セキュリティ設定を細かく自分で調整できる
    → 企業の内部要件に合わせた構成が可能。

要するにIaaSは、「クラウド上に自由に使える巨大なデータセンターを持つ」ようなものです。

IaaSの具体的なサービス例

サービス名特徴
Amazon Web Services(AWS) EC2世界最大のIaaS。柔軟なサーバー構成と豊富なサービス連携が強み。
Microsoft Azure(Azure VM)Windows環境に最適。企業利用が非常に多い。
Google Cloud Platform(Compute EngineGoogleのインフラ性能をそのまま利用できる。AI・分析との相性が良い。
Oracle Cloud Infrastructure(OCI)データベース性能が高く、エンタープライズ向けに人気。
IBM Cloudハイブリッドクラウドに強く、金融・公共系企業に利用されやすい。

IaaSは、サーバー構成やネットワーク設定を細かくカスタマイズできるため、自由度の高い環境を求める企業に特に選ばれています。

大規模なシステムや特殊要件のあるアプリにも柔軟に対応でき、オンプレミスのような制御性を保ちながらクラウドのメリットを享受できる点が強みです。

自社に最適化したインフラをクラウド上で構築したい場合に非常に有効です。

IaaSが最適なケース

以下のような場面では、IaaSが最も適した選択肢になります。

ケース理由・ポイント
大規模なサービス・システムを運用したいときECサイトや動画配信など大量アクセスが想定される場合、CPU・メモリ・ストレージを自由に増やせるため、高負荷にも柔軟に対応できる。
セキュリティ要件やインフラ構成を細かくカスタマイズしたい場合金融や医療など、高度なセキュリティが求められる業界でも、ネットワーク構成やファイアウォール設定を自由に設計できる。
オンプレミス(自社サーバー)に近い自由度でクラウドを使いたい場合物理サーバーに比べコストを抑えつつ、同等の自由度でインフラを構築・運用できる。保守負担も大幅に軽減。
PaaSでは実現できない特殊なアプリ環境を構築したい場合特定OSの利用や独自ライブラリの組み込みなど、細かな環境構築が必要な場面でIaaSが最適。制限がほぼない。
長期的にシステム運用のコストを最適化したい場合必要なときだけリソースを追加できるため、無駄なインフラ費用を抑えながら安定運用を実現しやすい。

IaaSは「クラウド環境を最大限カスタマイズしたい」「高い自由度が必要」といったニーズにもっとも適したクラウドモデルです。

大規模サービスや高度なセキュリティを求められる業界でも柔軟に運用でき、オンプレミスとクラウドの良い部分を両立できます。

特に、長期的な拡張性やコスト最適化を重視する企業にとって有力な選択肢となります。

SaaS・PaaS・IaaSの使い分け目安

SaaS・PaaS・IaaSは、どれか1つを選べば良いというわけではなく、「何を実現したいのか」で最適な選択肢が変わります。

まずは三者をわかりやすく整理すると、次のようになります。

  • 業務効率化のツールを“すぐに”使いたい → SaaS
  • アプリやWebサービスを“簡単に”開発したい → PaaS
  • サーバー環境を“自由に”構築したい → IaaS

それぞれの特徴を踏まえ、具体的にどんな場面で使い分けると良いかを表にまとめました。

区分目的ケース例
SaaS業務効率化・社内ツール導入チャット、オンライン会議、CRM、会計・勤怠管理など
PaaSアプリ開発を素早く進めたい場合小規模Webアプリ、プロトタイプ開発、チームの環境統一
IaaS高い自由度でインフラを構築したい場合大規模サービス、特別なOS・構成が必要な環境、高セキュリティ要件

SaaS・PaaS・IaaSは用途が違うため、目的に応じて使い分けることが重要です。

また、業務効率はSaaS・開発はPaaS・本番環境はIaaSといったように、組み合わせて活用することでより高い効果を得られます。

まとめ

本記事では、SaaS・PaaS・IaaSの違いや具体例、使い分けについて解説してきました。

SaaS・PaaS・IaaSはそれぞれ役割が異なり、「何を実現したいか」で最適な選択肢が変わります。

業務効率化やツール導入が目的ならSaaS、アプリやサービスを素早く開発したいならPaaS、サーバー環境を細かくカスタマイズしたいならIaaSが適しています。

また、実際の業務では1つだけにこだわる必要はなく、複数を組み合わせることでより高い効果を得られます。

クラウド活用の幅は年々広がっているため、自社の状況や目的に合わせて柔軟に選択していきましょう。

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